ああ無情はたしか小学校の時、読んだ気がしますけど全く覚えてなかった。
うん、なんか表紙も見たことあるぞ。
ジャベールの二律背反
全体的に好きですけど、特にジャベール周辺が感慨深い。
ジャベールは自殺するときに、
「俺の心が迷う」
「固い信念が揺らいでいる」
「法か善か」「正しいのはどちらかひとり」
てな具合でなやむ。仏教徒からすると「どっちか」という時は「どっちも」なのだが、西洋は比較的分割的な嗜好が高いのだなぁと不真面目にも感じてしまいます。ミリエル司祭は、嘘をついて法を曲げ、善を行ったわけですが、この二人のクリスチャンの違いがおもしろい。
ジャベールが「青二才の学生ども」と呼んだひとり、マリウスはジョゼットに一目惚れをして、
「一瞬の光で世界は変わると 正しさが開くに見えて 悪が正しく見えるだろう」
てなことをいいます。赤と黒のポジ/ネガも入れ替えて歌います。
バルジャンがコゼットであった時、
「不意に君は現れ 不意に何かが始まった」
ファンティーヌが死んだ後に、ジャン・バルジャンがジャベールから逃げる際、ジャベールはこう歌っていました。
「悪党は死ぬまで悪党 お前のような奴が 変わるものか
「お前のような男は変わらぬ」」
て。でもジャン・バルジャンはミリエル神父に
「正しい人になんなよ(・ω・)ノ」
と諭されて変わることを決意。いちよ変わったということで話は進んでます。
銀器を盗む前は、天井のイエス様も逆さまだったのにね、世を恨んで生きてました。
ジャベール、最貧中では一番まじめに生きてきたのに…(´・ω・`)
とはいえ、ジャベールがバルジャンを蜜子した際、彼は法に背いてバルジャンの善によって許され、バルジャンは法に従って24601であると告白。真面目な?ジャベールの心が揺らいだんかね。
もともとこういうちょっと不衛生な世界と話が好きなんで、だだはまり。人が歌ってる顔も好きだし。もっと早く見ればよかった。
民衆の歌とかMaster Of The Houseもええわー
やはりクリスチャンなら信仰心が刺激されるでしょうね。私は違いますがー、信仰心はあるので多少はそう感じます。
冒頭の船を引いてる時は、神に見捨てられたぜー的なことを嘆きまくって、ラストがあんな感じですからね。
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