京都妙心寺の法堂には、黄鐘調の鐘(おうじきちょうのかね)と呼ばれる国宝の鐘があります。
この鐘は徒然草220段でも「およそ鐘のこえは黄鐘調なるべし…浄金剛院の鐘の声また黄鐘調なり」と詠まれた名鐘で、記年銘のあるものとしては日本最古、文武天皇2年(698)の作です。驚くべきことにこの鐘はつい最近まで毎日打たれていました。またNHKの大晦日年越し番組「行く年来る年」でも除夜の鐘として使われていました。このように千年を超えて打ち続けたのですが、近年の精密調査の結果、鐘本体に微細なヒビが入っていることが確認されたため、国宝ということもあり現在はあまり打たないようにしているようです。
妙心寺にいくと、ポチッとボタンを押すと録音音声は聞けます。
なお黄鐘調とは和音の12階のひとつ8段目の音のこと。 その秀高なる形態流麗なる唐草文様まことに天下の名鐘の名に恥じない。とのこと。
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