2011/08/23

SHOEIヘルメットQuestに格安でスピーカーをつける

●SHOEIのヘルメット「Quest」
昔はオフ車に乗っておりました。その時からSHOEIを使っていたのですが、そのバイクは盗難にあってしまいしまた。それ以来バイクからは遠ざかっていましたが最近スーパーカブ110を購入したので久々にヘルメットを購入。現在はネットで様々なヘルメットを見られるので迷ってしまいますが、SHOEIかアライのフルフェイスにしようと決めていました。そして最もリーズナブルなQuestに。


なかなかセンスのいい箱ですこと。

色はマットディープグレー。付属品は、布袋、ブレスガード、チンカーテン、CW-1 Pinlock® fog-free sheet 。


ブレスシート未装着。

  ブレスシート装着。私はこの状態で使っていますが、これを装着しているとヘルメットに腕を通して持つ時に、ブレスシートが腕に当たるので、この持ち方はできません。


シールドの両端には、付属している曇止めの補助シールド(Pinlock® fog-free sheet )を取り付けるための爪が付いています。私は明るい視界が好きなので、補助シールドはつけていません。目を動かすと、この爪が視界に入るのでちょっと気になります。

バイザーを閉めたときの遮蔽性はすばらしいです。空気も風きり音もきっちり遮蔽するので冬の冷気などには本当に助かりそう。ベンチレーションもちゃんと空気が流れます。はじめはちょっと足りないかなと思いましたが、長時間乗っているとこの多すぎない量が快適だとわかりました。

欠点としては、これは仕方ないんですけど、ヘルメットを脱いだときにクッションの形状で頭頂部が虎刈り上になることくらいでしょうか。しかし、これは仕方ないことでもあるのであまり言っても仕方ないことかもしれません。





●スピーカーを付ける
さてさてこれにスピーカを付けたいと思います。スピーカーの用途はもちろん音楽とあとナビ音声です。このヘルメットは遮音性が高いので、イヤホンを耳に挿してしまうと運転中大変危険です。それにヘルメットをかぶる時にずれやすいのも欠点です。ネットで調べているとイヤパッド式のイヤホンをヘルメットに内蔵されている方がたくさんいらっしゃる。これを参考にさせていただきました。


購入したヘッドホンはこれです。audio-technicaのATH-EQ300M。そのセールスポイントにも薄さが明記されているイヤホンです。アマゾン等で1000円を切っている、いわゆる安物です。とはいえ、ここ数年は、安い割にはけっこう使えるイヤホンが増えていますので、これで決定。バイク専用の音楽スピーカーなんて高すぎてお断りです。あんまり評判も良くないですしね。証文品みたいなもんですし。

色はブラウン。どうせ剥がしますけど。
まずお試しで使ってみました。私はこの手のネックバンド系のイヤホンは初めてでしたが、けっこう聞けるものですね。何より耳に差し込んでないので会話にも支障がありません。ちゃんと周囲の音が聞こえます。これなら運転中にも使えそうです。


厚さをチェック。確かに薄い。


さて加工に入っていきます。


イヤホンのハンガーを外します。これはニードルペンチではさんでグリグリすれば難なく引きちぎることができました。やさしくゆすってやれば簡単です。本体の切断面はとがっていますので、ヤスリで擦っておきます。


次に外側のカバーを外します。本体とカバーの間に爪を入れてまわして行けばこれも簡単に外れました。左が未加工の状態、中央は剥がした本体。左が剥がしたカバーです。どうせ内蔵させるものですからカバーなど外せるものはどんどん剥がします。




●マジックテープはどこにでもくっつく。失敗した。。。
さて加工したイヤホンをヘルメットに取り付けます。私は当初マジックテープで固定しようと考えていましたが、最終的にはこれは失敗でした。失敗した点は以下。

  • ヘッドホンにマジックテープ(硬)、ヘルメットにマジックテープ(軟)を付けて固定しようとしたが、ヘルメット内面の生地は、どこでもマジックテープ(硬)をくっつけることができる生地だった。 つまりヘルメット側にマジックテープを付ける必要がなかった。
  • そもそも挟める場所もあるのでマジックテープ無くてもイケた。

試行錯誤のすえ、最終的にはマジックテープなしでクッションの間に挟んだだけの形で落ち着きました。



耳の凹に取り付けてしまったマジックテープ(難)。イヤホンを外しているときに耳に触れてしまう可能性があるので柔らかい方に。


接着剤で着けたら、乾燥時間が足りなかったのかもともと接着剤では無理だったのか、マジックテープを保持できず。接着剤の汚い跡。取れない。使用には問題ないですが、、、汚い。

結局どこに収めるのかというと、例えばここです。

このヘルメットは、顎のクッションはこのように外せます。この写真は、ボタン(三箇所)を外して、180度クッションを反転させた状態です。


これだけ大きな可動域があるのでここにイヤホンを挟むことが可能なのです。


そして頭頂部側面にもクッションがポケット上になっている箇所があり、ここにも入れることが可能です(後述)。
 では実際に取り付けていきます。




●耳のくぼみには入れない。(重要)
ヘルメットを被る課程で、耳は必ず折れてしまうものです。しかしヘルメットを被りきった際に、耳用の空間が確保されているために耳は通常の形に戻ります。今回やってみてわかったことは、こんなに薄いイヤホンですら耳用の空間に入れると耳は元に戻らないということでした。

被ってから、ヘルメットを動かして馴染ませればいずれ耳は通常の形に戻せました。戻してしまえばイヤホンはまったく耳に触れてい状態で、その存在は邪魔にはなりません。しかしこの馴染ませるためには3-5回のヘルメットを揺らす動作が必要でした。実質3秒くらいかかります。これが結構手間。これはツーリング等に行き何時間もヘルメットを被り続けている、脱着の頻度が少ないのであればこれでもよいかもしれませんが、近所でちょっと乗る人には向きません。5分10分ごとにこんなことするのは煩わしく、気軽にお店に立ち寄れなくなってしまいます。

私はスーパーカブ110ですので、ツーリングにも近所の買い物にも使います。近所の買い物に使う以上、この耳戻し動作はアウトです。

そんなわけで、いろんな所に入れてみました。

まず、耳の前。ヘルメットを被った状態で前や下から指を入れて空間を探してみますと、耳の前面からコメカミにかけてはかなり空間があることがわかります。空気を流すためなのか、単にここにクッションを入れるとヘルメットのフィット感に個人差が大きくなってしまうからかはわかりませんが、この空間は使えます。


次にこめかみの上の位置。

前述のとおり、頭頂部側面にはいいポケットがありますので入れてみました、そして被る。おぉ、まったくヘルメットのフィット感に違和感がない。しかし当然音が遠くなりました、耳から遠いですし、ポケット越しの音になりますからね。ボリュームMAXにしてようやく普通に聴ける感じです。走行中これで聞こえるんだろうか。位置的には全く悪くないのに、断念。なんとなく低音も弱くなってきがしました。もともと安いイヤホンですから、強くないのですが余計に弱くなった気がします。

それに、ここのポケットは記事の固定がもともと甘いので(ヘルメットがちゃっちいとかではなく、もともと固定する必要がない箇所だから)、モノを入れるには不向きです。

人によって頭の形が違うので、どこがベストということは言えませんが、耳の位置でなくともよいと思っているだけでいろいろ試せていいかなと思い、課程を長々書いてしまいました。模索して下さい。私は採用しませんでしたが、コメカミ上も実際には試してみる価値があります。何より頭頂部を左右のイヤホンコードを通せば簡単にコードを隠せます。

ココまでにわかったことメモ。
  • 頬骨のあたりはちょっときつい。コメカミ周辺は余裕がある。
  • 左右の位置に差があるとかなり音量に差が出る。違和感がある。何度も調節して左右差をなくすこと。
  • イヤホンに何か印をつけておかないと、どちらがLでどちらがRかわからなくなることも。


●耳の前に付けいく



この位置です。耳の前、耳と頬骨の間にイヤホンをつけていきます。私は挟んでいるだけですが、イヤホンにマジックテープ(硬)を装着していれば固定はより強固にできるでしょう。


両方のイヤホンを挟んだら次はコードの処理です。イヤホン左右をつないでいるコードは顔の前を通します。ちょうどヘルメット本体とクッションの間に僅かな隙間があるので、ココに押し込んでいきます。


これはヘルメットの前面、眼の横の部分です。クッションの間にコードを押し込む。


ブレスがーとの下を通して左までねじ込んでいきます。しっかりと入れていけば、すべてのコードを収納できます。


左右をつなぐコードを隠したら、音楽プレーヤーにむかうイヤホンジャックはベルトの脇から外側に引き出します。イヤホンを挟んでいる顎のクッションを外せばベルトの取り付け部分が見えますのでそこから簡単に通せます。


イヤホンを引き出す。こんなに余裕があります。これをそのまま音楽プレーヤーにつないでも良いのですが、そうするとこのコードを収納する手間も毎回付きまとうことになります。コードをぶらぶらしたままの走行は不可能ですし家で置いとく時も不格好ですからね。出先では収納のためにはいちいちヘルメットを脱がなくてはなりません。これはめんどくさい。ですので接続端子部分だけを出して、余分なコードはもう収めっぱなしにします。

スーパーカブ110のボックス取り付けで余っていた天然ゴムをこのように切ります。


これにコードを巻きつけて固定。


巻きつけた状態で、ベルトの被覆に押しこむ。


こんな感じになりました。イヤホンの端子だけが出ていて、無理に引っはらない限りはしっかりとこの位置で固定できました。しかしこの状態で風になびいているのも、なんだかカッコ悪いのでもう一工夫。


端切れを使って被覆します。これはパンツのゴム部分ですね。こんなものでも取っておいてよかった・・・。

パンツののゴムを「Uの字」に折り込んで縫いつけました。ここはヘルメットを被るときにつかんで引くところですから、太い糸でしっかりと縫い付けます。パンツのゴムごとベルトを持って引ける強度にしときます。


わざと縫う位置は半分までにしてあります。こうすることで、半分をペラッとめくりコードを使いやすくする為です。もちろん手を話せばジャックは隠れます。



実際に接続するためにはこのような延長コードを使います。直接接続するよりもコードがひとつ増えてしまいましたが、これならヘルメットから抜くだけですぐ荷物をまとめられます。

接続状態。ヘルメットを被った状態からでも、取り付け可能。もちろんヘルメットのベルトを締めたり外したりするのに邪魔になりません。五時間ほど走ってきましたが違和感なし、満足満足。

最後にイヤホンの左右の位置を微調整して完成です。この左右の位置は結構重要で、5mm位置がずれると音の大きさが変わります。
以上のようにイヤホンを取り付けましたが、被る時脱ぐ時、そして被っている間、全てにおいてイヤホンの存在は邪魔になりません。ヘルメットには結構スペースがあるということが今回よくわかりました。


参考にさせて頂いページ
http://sunbeamred.blog47.fc2.com/blog-entry-161.html
http://gold.ap.teacup.com/muiras/307.html

ありがとうございました。





後日、ダイソーで粘着テープ付きマジックテープなるものがあったことを思い出し、買ってきました。通常の両面テープよりも強力な粘着力があるので下手な接着剤よりもしっかり固定できるかもと期待。
マジックテープ(硬)の方だけ、イヤホンにくっつけてみました。こんなに簡単にくっつけられるとは。。。これでイヤホンがヘルメットの脱着等でずれることは更になくなったと思います。ちよっと気持ちがまた楽になりました。簡単だし、この程度はやっといても良いかもしれません。
※写真は最終的なイヤホンの位置ではなく、マジックテープをイヤホン裏面に貼った直後の写真です。


音量については、スーパーカブ110で60kmで走ってる時は十分な感じです。
やや小さいかな?て気もしますけど、安全運転のためにはちょうどよい感じです。

すこしとばす人には小さいかも? スマホで聞いてる時よりもソニーウォークマンの方が音が大きかったです。原因はよく知りません。



【追記1 2015/2】→2015/6に壊れる( TДT) 
三年使ったオーディオテクニカのイヤホンですが…、ちょい訳有でコードを垂らしているときに、コードを引きちぎってしまいました。イヤホン自体に問題なく、音が出ていたのですが(^_^;)

音楽がないと悲しいので再度取り付けです。今度はせっかくだから別のものにしようと思い、ビクターになりました。
結局やってることは同じでしたが、こんな具合です。

バキバギといらないところを外していきます。おりゃっ

外枠が外れました。厚さの元になっている透明なカバーもポイーです。

だいぶ小さくなって気もしますがまた厚い。

 こんなに厚い。これでは耳に干渉しそうです。

よく見ると、ハマっているだけだったので、バキッと外しました。かんちんかんちん

こんなに厚いカバーが付いてました。カバーにコードが通っていますので、この通っている周辺をニードルペンチで引きちぎって完了です。

左がこれまで使ったオーテク、右が今回のビクターです。やや小さい。

実はわざわざ別の物を選んだ理由に音量アップを期待したのですが、改善は「ほとんど」ありませんでした。いちよ、メーカーの公式スペック上は若干大きいかも???と期待したのですが、変わらずでした。気持ち大きいかも???と思いますが、気のせいの範囲内でした。

ネックバンド系なら、とりあえずなんでもかんちんに出来そうです。
分解した結果、この2つなら、オーテクのほうが1-2mm薄いので、オーテクのほうがヘルメットには良さそうです。

※2015/6に右のスピーカーから音が出なくなる。右だけ聞こえなくなる。よくあることだけど早すぎたなぁ。分解等してるのでメーカーのせいには出来ないけど、前機のオーテクに比べるとちょっと短すぎる寿命(´Д⊂グスン




追記2 2015/7

音楽なして分けにはいかないのでまた取り付けました。次はこれ。

Panasonic オープン型オンイヤーヘッドホン 耳掛け式 レッド RP-HZ47-R

パナソニックでやんす。安いぞ。
これ…音が大きいぞ!!これまでの2つよりも明らかに音がでかい!!
確かにスペックのとろに
>最大入力:1000 mW
てなってるのが気になっていました。これまでのは500mWだったので。どうせ大差ないだろうと思ったら確かに違った。ちょっとうれしい。
曲によっては最大ボリュームを下げる時もあるくらい大きいじゃないか!!

ただし、音はシャカシャカです。高音が強い。もともと低音を期待するようなモノではないけど、曲によってはかなりスカスカに聞こえるのも事実。慣れるというレベルではない。イコライザーでもムリ。でも音が大きいのはかなり嬉しいなぁ。

分解は簡単でした。厚みもよいかな。2つ目のビクターはやっぱりちっょと厚かったかも。
当分これを使うぜ!!せめて一年くらいはもってくれ!!!

追記3 2017/12

また交換しました。前回のパナソニックは二年半ほど持ちましたね。かなり長い。やっぱりコネクタのあたりの接触の関係で左が音でなくなりました。
今回はまたJVCビクター。前々回のビクターは短命でしたがどうでしょう。やはり左右をつなぐコードは長いので格納は楽でした。




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1 件のコメント:

  1. 大変参考になりました。ありがとうございます( ^ω^ )

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