2012/06/06

現代語訳 南海寄帰内法伝―七世紀インド仏教僧伽の日常生活



 支那の僧、義浄がインド僧の生活について記録したもの。インドでの経験を経て、支那僧なってないよー、とあちこちに書かれている。日本の僧もよく支那の僧とくらべられて日本の僧なってないよー、とつっこまれることがおおいが、本場インドからみれば、支那もこのとおりである。義浄自身も随所に、インドと支那では気候風土が異なるから、という文章がある。
 結局のところ風土に応じた携帯があるのだから、何でもかんでもよそ比べて。日本の僧なってないよー、というのはくだらない。

  1. サンガの秩序・序列は法齢に基づく。
  2. 仏像や尊者に礼拝するときは、素足・偏袒右肩・被り物を取るのがお約束だが、寒い地方では履物は許された。
  3. インド僧には強く浄と触(そく・不浄)の原則がある。触状態になるのは、食事中と排泄中。既に触状態にあるものは、触状態にあるものと接触に因る二次感染(犬・豚との接触を含む)。
  4. 食後に浄の状態に戻るためには、口を濯ぎ歯を磨き舌を洗う。次に手を洗う。
  5. 水にも浄触がある。浄は飲料水でありさらに別れて午前用(時水)と指間制限なしに飲める水(非時水)に分かれている。触はトイレの洗浄水である。これが区別されていない支那は不潔!!というてはる。
  6. 水を使うときは、水中に無視がイないかを確かめる。不殺生戒のゆえ。支那は水のチェックしないからひどい!!というてます。
  7. 朝に歯磨きをしましょう。これは不浄から浄への移行を示します。これなくして礼拝とか許されません。こういうことしない支那は非法!!て非難されるてはる。
  8. 食事の招待法も支那はなってないと、

  1. 支那僧の、着物の縫い方がなってねぇ。片方じゃなくて両方縫え。持ち物もまちがってるしー。支那は絹を禁止してるけどこれは大聖(釈尊)の許すところである。
    そもそも考えてみると、人間の肉体は衣食を仮て始めて済り、
  2. 衣服を正しく着ませう。
  3. 結界の張り方。密教の結界とではなく原始仏教における一夜を過ごすためのもの。(結浄地の法)場所に応じて5種類挙げられている。
  4. 夏安居げあんご。内気に行う共同生活で、定置に在住して勉学と省察中心の生活を送る。合宿生活。とはいえ外泊も決められた気管内であれば可能。支那は生涯一院に在し、自分の所有物であると批判している。
  5. 随意成規。安吾終盤の反省会。施物に針や刀など鋭く尖ったものがある。これは聡明や利智を願ってのインドでの象徴表現。
  6. インドでは食事は右手でとる病弱なときは匙も許される。支那では箸を使うがこれは「略教」切に根拠がある。
  7. 彼我のどちらかが不浄な状態であれば共に礼をしてはいけない。全礼(五体投地)を必要としない状況。大衆集会・斎会・人混み・トイレ・路上、むしろするな。
  8. ウンチをするときは。弾指(指パッチン)・謦咳(コホンと咳をする)・踏地(ドンと足踏み)をして使用中でないかを確認する。屁の音を立てるな。鼻水や唾をトイレに出すな。用がすんだら、水と土塊で吹いてでろ。これらは自分で持ち込むのであって置いてあるのではない。もちろん左手で行う。クソベラがあるならコレを使ってもいいが使ったら外に捨てろ、中に捨てるな。紙で拭いてもいい、紙は便器の中に捨てろ。右手て衣を直して右手でドアを開けてでろ。持ち込んだ水瓶や土は左手に持っていけ。
  9. 受戒式の実際。発心ししたら師のもとにおもむきその旨を伝える。師は問答によってその資格の有無を見てありなら受戒日まで休息させる。
    1.五戒を受ける。2.衣鉢等を与えて剃髪。3.具足戒の受戒。20歳以上で意思とその能力があるかどうかを見届ける。香や花も供える。六物と三師七証を用意して受戒式。受戒時刻の記録を必ず取る。4.臨檀者にたいしてかんたんなお礼。
  10. 洗浴の仕方。空腹時にすると良い。食事の不浄がないことと、痰が消散してあとの食事がよくなる。沐浴する際は、水チュの無視に注意すること。
  11. 志那で行われている礼拝時に座具を引くのをインドでは見かけない。インドでは座具は就寝所に夢精で寝具を汚さないためにある。
  12. 食後は腹ごなしに歩行運動を行う。

  1. 仏教て小難しいが、易行として尊像の沐浴・献花・献香も高徳あるよん、と。
  2. 機根別、人生の歩み方。上の方。出家して受戒しようよ。衆生教化、済度しよぜ!! 次の人。出家はかなわんかもしれないけど、家で禁欲生活して乞食や布施しようぜ!! 佳の人。五戒を護って世間の義務を果たしてちょ。最下位の人。三宝に帰依せず、生涯に一戎も保持せず。悟らず知らずな人たち。
  3. 支那では焼身供養が経典の独自解釈でおこなわれているけど、そんなんいいですかーって。


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