2013/09/19

バトル・オブ・ロサンゼルスという映画…

テレビ東京で平日午後に放送されている「午後のロードショー」を毎日予約録画している。お金を払って見る程でもないが無料なら見る!!! という映画がけっこうおおいので、結構楽しめるのだけど、最近「バトル・オブ・ロサンゼルス」なる映画があった。

地デジの番組解説を見ると、「人類対宇宙人の…B級映画」とそもそもB級とのお断り。B級でも構わないんです、たまにはそういうのも見たい。むしろ最初からお断りしてあるくらいが清々しい。気合い入れずに見れるのでいい。と思うのよね、ふつうは。


しかしバトル・オブ・ロサンゼルスはまったくB級映画ではなかった。C級でも生ぬるい、D級でも良いような映画だったw

そもそもストーリーが全くわからない。突然宇宙船が現れる。これはまだいい。しかし銃撃戦で苦戦してる中、突如全身ブルータイツねーちゃんが日本刀でさっぱり決着つけてしうのはどうか。
F16戦闘機が離陸できるできないするしないというなか、レシプロ機が煙の中から現れて不時着。中から68年前のおっさんがサラリと出てくるのはどういうことだ。
今どこに走っているのか、何をしようとしているのかも全くわからないが、たまにスローになって見せ場なのかとガン見してしまうシーンも幾つか。しかし見せ場はこないまままた急展開。
10数年解析してる宇宙船を突如「感じる」ことで操縦できたり、大佐がチャップリンも真っ青な手榴弾芸で自爆するとか、ほんとにイミフ。さっきの急展開が全く解決しないうちにまた急展開という、超高速転回で頭の中が抜け落ちたような解脱感が味わえます。


次に演出、これもなぁ。
B級と銘打つだけあって開始30秒からもうそれを隠さないチープさ。もしこの映画のために1800円払っていたり、レンタルで80円払っていようものなら、開始5分で後悔しただろう(本作はビデオ販売のみで上映はされてないけど)。
とにかく役者が少ない。ショッカーの隊員より少ない。アメリカ軍基地にも人影がなく、3人くらいが必死に走って逃げる。いや、必死には走っていない。のらりくらりと走っている。人少すぎて不安になるレベル。基地はF16が10機くらい並んでるけど、滑走路は未舗装なのかと疑いたくなる環境。管制塔は掘っ立て小屋。パイロットはシンジくんみたいな決断できない男。
来襲する宇宙艇には機銃で応戦。管制官兼司令官はリボルバー撃ちまくる。そんな熱い展開です。しか緊張感は全編通してゼロ。これがむしろすごい。

アメリカ軍は緊張感のない歩き方。物陰に隠れない。敵はへんなロボット。強いのか弱いのかわからない武装。
F16は宇宙艇の機銃を三回も後方からもらうも飛び続けるほど、敵の火力は弱い。
兵士同志ですぐ喧嘩、指揮系統というものは存在しないのがまるわかり。作戦行動なんて皆無、常にピクニック。とにかく全てが高度にはずされているのかという、ちようど2.5歩くらい足りない演出に脱糞する。
NHKのタイムスクープハンターのほうが演出もしつかりしている、そう30分ドラマより予算が少ないんじやないかと心配になってしまう。この話ははたしてちゃんとと完結できるのか、最後まで予算は持つのか、そんなことが気になってしまう。

念の為に書いておくとキャストも微妙だ。イケメンも美女も出てこない。もちろんB級にありがちなおっぱいポロリなど期待してはいけない。逆にすごい。


とにかくこの映画はファミリーやカップルで見てはいけない。そうどうせなら、男友達数人でがやがや見るのがいい。真剣に見ると二時間持たないので惰性で見るくらいがいい。そういう楽しみ方が似合う映画だ。
そういえば、どのへんがロサンゼルスだっのたかもよくわからなかったぁ。


 

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